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mushimegane128_128高麗人参と朝鮮人参、この2つの違いって解りますか? もしかしたら、別の種類の薬用人参かもしれません……。高麗人参をはじめとして、薬用人参には複数の呼び名があるので、今回はその呼び名の違いなどを紹介していきます!

高麗人参と朝鮮人参の違いとは?

高麗人参と朝鮮人参という別々の呼び名があるのですが、この2つは同一の、ウコギ科の多年草の「オタネニンジン」です。高麗人参も朝鮮人参も同じものなのですが、呼び名がいくつもあります。

日本では、朝鮮人参としての呼び名の方が古いので、年齢が高い人と話す際は、高麗人参よりも朝鮮人参と呼ぶ方が馴染み深くなり、話の通りがよくなるようです。

現在、朝鮮半島には大韓民国と北朝鮮民主主義人民共和国の2国があり、高麗人参はもっぱら韓国から輸入しているので、その配慮から朝鮮人参ではなく高麗人参と呼ぶという説もあります。また、高麗というのは、西暦918年に建国され1392年まで朝鮮半島を治めていた国であり、この頃から高麗国の人参は各国で珍重されていた名残で高麗人参となった、という説もあります。

ただ、どのような名称で呼んだとしても、高麗人参=朝鮮人参です。

その他、薬効人参と高麗人参の違い

高麗人参はウコギ科の薬効植物なのですが、この他に下記のものがあります。

  • アメリカ人参(花旗参)
  • 竹節人参(トチバニンジン)
  • 田七人参(サンシチニンジン)

アメリカ人参と高麗人参

アメリカ人参も高麗人参のように複数の呼び名があります。「花旗参(かきじん)」「西洋人参」「広東人参」などです。

18世紀初頭にケベック州に住む宣教師が、南部カナダでアメリカ人参を発見しました。他の人参よりも発見された時代は遅くなります。

ちなみに、名称の「花旗」とは星条旗の旧称から、「広東」は広州や香港を経由して輸出されていたことにちなむ名称です。現在は、中国でも大々的に栽培されるようになっています。

竹節人参(チクセツニンジン)と高麗人参の違い

竹節人参は、日本原産のウコギ科トチバニンジン属の多年草になり、根茎は1年毎に1節増えてきますので、竹の節のような形状となり、竹節人参と呼ばれます。

竹節人参(トチバニンジン)は、高麗人参と同じ仲間になります。

薬効成分のサポニンの含有量は、高麗人参よりも少なく、高麗人参は根が肥大化するのですが、竹節人参は根茎が肥大化するという違いがあります。こちらは、九州で江戸時代の初期、寛永年間に発見され、幕府が販売を許可し、庶民の人参として広く知られるようになりました。

田七人参と高麗人参

中国南部原産で、雲南省や広西省の限られた地域に生育しています。

和名ではサンシチニンジンと呼ぶのですが、これは収穫までに3年~7年の期間を要することからつけられました。苗(ミャオ)属などの民族薬としては古くから用いられていましたが、中国の医学に組み込まれたのは高麗人参よりも後になります。1596年に出版された薬学書「本草網目」に初出されています。

田七人参も別名が多く、下記のように呼ばれています。

  • 山漆
  • 金不換

中国では長年国外への輸出が禁止されており、ベトナム戦争時に止血剤として用いられ、広く知られるようになった説があります。

まとめ

高麗人参と朝鮮人参は全く同じものを指します。

竹節人参、アメリカ人参、田七人参、高麗人参と近い種類の薬用人参であり、効果や効能も近くなります。

 

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