高麗人参は、そのままの形状で流通するよりも、加工をされて流通するので、実際問題どのような形をしているのか、まるで見当がつかないということはありませんか? 今回は高麗人参の形状というのを紹介していきます!
高麗人参の形状
高麗人参は花、葉、根に分けることが出来ます。特に重要なのが土の下に隠れている根の部分になります。
葉
高麗人参の形状ですが、草丈は60cmほどに成長し、葉は茎の上部に輪をかくようにして、手のひら状の葉が3枚~4枚付きます。
小葉に関しては、倒卵形(とうらんけい)というタマゴを反対にした形のもの、タマゴ型のもので、ノコギリ葉のような細鋸歯緑の小葉を5枚つけます。
高麗人参は茎の終わりに枝があり、その先に葉があります。複葉は生育年数により1枚ずつ増えていきますので、高麗人参の葉の数と大きさを見ることで、土の中の高麗人参が何年ものなのかがおおよそ判断することが可能です。
根の形状
出典:クラチャイダムと高麗人参|おすすめなのはどっち?
高麗人参は花や葉よりも根の方が重要になります。根の部分を薬効に利用しますので、根の形や大きさは重要になります。土壌や水分量、移植方法、肥料などによっても異なりますが、年数によっても根の発育には差が生まれます。
根は根茎、主根、支根、細根という4つの部位に分けることができ、主根の部分が高麗人参の中では一番使用される部分です。
根は、見た目、長さ、太さ、つや、年数などによって値段が大きく異なり、1~2年目の高麗人参の根っこはマッチ棒ほどで、値段も10,000円以内で購入が可能です。しかし、サポニンの量は少ないので、薬効はあまり期待することはできません。
見た目
高麗人参の根は、人間の形をしている程、高級な高麗人参とされて値段が高くなる傾向があります。
主根を胴体として支根が手足、細根を指などに見立てるようです。
太さ
太さに関してですが、高麗人参は乾燥をすることが多いので、太いものが好まれます。紅参へ加工する高麗人参は150g以上のものが使用され、中には300gという大きな根も好まれています。
年数
人工栽培のものは通常6年が最長の年数となります。
これ以上、育てると虫に食べられたり腐ったりするリスクが極めて高くなるそうです。
一方、天然ものは人工栽培のものより成長が遅いので、30年や50年、150年ものというのが普通です。30年~50年ものは30万円、150年ものは180万円程度の価格で市場に出回ることが多いようです。
ツヤ
人工栽培されている高麗人参は象牙色で滑らか。光沢があります。
一方、天然ものの人参は、表面に小さなぶつぶつがあります。
花
高麗人参の花ですが、栽培されている高麗人参は一般的に3年目から花をつけるようになります。
その花は、茎の中央から分かれ出て、薄緑色の入った白い花を咲かせます。また、この際に赤い実をつけるようです。実に関してですが、高麗人参の実と呼ばれ、緑色の実をつけます。蒸すことで赤色と変わり、乾燥させたのちに種として利用されます。
高麗人参は、雄しべと雌しべの両方を兼ねた両全花というもので、形状は鐘のような形をしています。花びらは5枚つき、5枚の花びらに5個の雄しべ、1個の雌しべとなります。花の開花時期は5月中旬ごろに迎えます。
まとめ
高麗人参は根がもっとも大切とされていますので、根の形状によって値段も異なってくることがります。
特に人間のような根は高額になる傾向があります!
そして、葉に関しては高麗人参を植えて1年経つと1枚、2年経つと2枚と増えていくので、何年物の高麗人参かがわかる指標としても役に立ちます。
ただ、花に関しては高麗人参ではそこまで重要視されていません!